「俳壇」一月号に掲載にされた恩田侑布子作品「青女」から二句を、樸俳句会で句座をともにする海野二美が鑑賞しました。
「青女」に寄せて
海野 二美
句歴十年にも満たず、選句眼も養い途上ではありますが、感銘を受けた二句について・・・
よく枯れて小判の色になりゐたり
新玉のあたまのなかをやはらかく
最近知人に亡くなる方が多く、死に様に人品が表れるものと感じる機会もあり、死が身近に思える事が多くなってまいりました。若者の言葉に耳を傾け、依怙地にならず、小判色に枯れて行けますよう、この二句を道標に生きて行きたいと思います。行く末に光が見出せた思いです。ありがとうございました。