今年8月に出版された代表・恩田侑布子の第四句集『夢洗ひ』。
樸俳句会でも句集から10句を選句し鑑賞をしあうなど、楽しんで読み込んでいます。
そんな折、小説家であり俳人でもある勝目梓先生から恩田宛に『夢洗ひ』の書簡が届きました。
勝目先生は、恩田を初句集『イワンの馬鹿の恋』から評価し、自身の俳句評論集『俳句の森を散歩する』(2004年小学館刊)に一章を設けてくださったという、
恩田にとって文学上の恩人だそうです。
長年文壇で表現活動を続ける勝目先生が、この句集をどのように鑑賞するのか?
ご本人に快諾いただき、直筆のお手紙をHPに掲載させていただきます!
=========
初めてメールさせていただきます。
恩田先生を崇拝しているものです。
日本女子大学の生涯学習センターで俳句講座を受講しているもので句歴も浅く初心者です。この教室で毎回10句ほど講師が解説してくれるのですが1月の教室で恩田先生の「破魔矢抱くわが光陰の芯なれと」が入っていました。
この句を見たとき一瞬よくわかりませんでしたがすぐにすごい句だと思いました。「わが光陰の芯」という表現がまさしく衝撃でした。こんな表現をした人は日本文学の歴史の中でもいないだろうと思いました。オーバーな表現が氾濫する俳句界ですがこれほど新鮮にして的確な表現はないと確信しました。
さっそく古書を索引しましたが3冊でないと発送しないので金額が嵩んで年金生活者には厳しく購入するのをためらっています。
神田の古本屋を探してみましたが見つかりませんでした。
パソコンでこのページを見て勝目梓さんの手紙も見ました。何句が書き留めてみました。そのほかの50句ほどパソコンで発見でき書き留めました。
ところどころ難しい表現があり広辞苑を引きながらではありますが味わっています。
この先生の指導を受ける皆さんは大変恵まれています。羨ましく思います。会の様子もバックナンバーで垣間見ることができます。
今日は朝日新聞の「俳句時評」を拝見しました。含蓄のある表現は読みごたえがあり繰り返して読んでみました。
川崎市の住人で日本女子大学がすぐ近くにあり大学の周囲の森を見ながらメール打っています。
先生こんなフアンがいるとお伝えください。