🌸慶祝 樸新入会のお二人を心より歓迎いたします🌸
2022年8月吉日
🌸前毎日新聞主筆の小松浩氏を樸編集長にお迎えします。日本を代表するジャーナリストの大局観を、当俳句web誌の編集にも生かし、多くのビュアーのみなさまに愛され、俳句実作・鑑賞に役立てていただける新局面を拓いてくださいますようお願いいたします。
俳句実作を全くの初歩から始められるのもうれしいことです。リタイア後に俳句を手掛けられる日本中のロマンスグレイ俳人の希望の星になってください。ほどなく俳句評論や随筆にも健筆を奮っていただけることを大いに期待しております。
代表・恩田侑布子
『渾沌の恋人』に魅了され、皆さんの仲間に加えていただくことになりました。恩田さんの時空を超えた文章の切れ味に、今も軽い酔いのような読後感が消えません。実用本位の散文の世界に長く身を置いてきた自分ですが、十七音の最短詩への関心と憧れは、いつも心の奥底にあったのです。それを引きずり出してくれた恩田さんには、感謝しかありません。酩酊したまま始めたリタイア俳句人生は、あるいは「胡蝶の夢」のようなものかもしれませんが、皆さんから沢山のことを学び、俳句という文学をもっと深く知りたいと思っています。騒々しい現代社会にあって、言葉を捨て去り、削ぎ落として生まれる表現の豊潤さが、人々の心を落ち着かせることを願いながら。
小松浩・プロフィール
1957年生まれ。千葉県市川市在住。
1980年毎日新聞入社。ワシントンとロンドンの特派員や政治部長、論説委員長、主筆を務め、2021年春退社。現在は論説特別顧問。
日本ニュース時事能力検定協会理事長。北里大学客員教授。
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🌸第六回芝不器男新人賞受賞者、田中泥炭氏のご入会おめでとうございます。樸の新時代の到来を予見させます!「長い目でみて、真に次代の俳壇を担う本格俳人を育てたい」。これが樸創刊当初からの恩田の悲願です。一瞬ときめいて駆け去る彗星に終わらないたしかな膂力を当会で蓄えてください。泥炭さんの受賞作は詩的感性の秀逸さと、俳句叙法の揺れとが同居し、未知の可能性に溢れています。私は貴方の手付かずの可能性に期待します。当会には、芹沢雄太郎、山田とも恵、昨年北斗賞準賞に輝いた古田秀、休会中の大井奈美と、有為の若手がおります。ともに、時流に流されない深く大きな俳句を志向して参りましょう。
恩田先生の句集や評論に感銘を受け「樸」俳句会に入会しました。人に誘われて始め、次第に自身の一生の表現型式となり、遂には師を持つに至ったこの詩型との出会に感謝し、その不思議な魅力の容積を少しでも増やしたい。その為に自己倒壊を恐れずに俳句の基礎を見つめ直し、個人の詩を超えた共同体としての詩、ある種の普遍性に繋がるような俳句が作れれば、と未熟ながらに思う次第です。皆様と一緒に切磋琢磨しながら成長していきたいと考えております。改めてよろしくお願い申し上げます。
田中泥炭・プロフィール
1981年山口県長門市生まれ。愛媛県松山市育ち。平成27年より作句開始。第1回G氏賞、第6回芝不器男俳句新人賞を受賞。