注目の句集・俳人注目の一冊・高橋睦郎『花や鳥』 2024年3月2日 樸(あらき)俳句会 コメントするphoto by 侑布子 名刀の沸にえさながらに磨き上げられた措辞に、一句一句は虚実すら超えて、冥と明の境に佇立する。刀身の鎬のゆるやかな反りが鋒の虚空へ溶ける生と死の狂おしさ。狂狷の高貴。装丁も、花の枝に金銀の撒き砂子、帯の沈金がゆかしく美しい。(恩田侑布子) ↑ クリックすると拡大します