注目の句集 武藤紀子『雨畑硯』

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一字一句無駄のない精錬された措辞が武家の式台のように清らかである。しかもそこには心地よくゆるやかな時が流れている。現代俳句において、一つの無欲な文体を確立している。宇佐美魚目門、長谷川櫂門として異彩を放つ句集である。 (武藤紀子『雨畑硯』本阿弥書店2024年11月30日刊行より 恩田侑布子 抄出十五句) ↑ クリックすると拡大します