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新刊紹介
『ゆれるマナー』 恩田侑布子他

中央公論新社 2024年3月18日刊

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読売新聞・文化欄に掲載(2019〜23年)された恩田侑布子ほか「現代の賢者」9名のエッセイが、1冊の本になりました。 どこから読んでも面白いエッセイ100篇が、ぎゅっと詰まっています。   『ゆれるマナー』中央公論新社 3月18日刊行 税込1760円 著者:青山七恵/戌井昭人/小川糸/温又柔/恩田侑布子/白岩玄/服部文祥/松家仁之/宮内悠介(五十音順)   オープンワールドで見つけた作法、骨法、処方箋  この本にはまえがきもあとがきも無い。ではどのあたりに留意して読めばよいのであろうか?  出版元の新刊紹介に「浮き世をサバイブしてきた賢者9名」によるマナーのエッセイ100篇とある。  賢者とくればテレビゲームと連想した私は、プレーヤーの移動制限がない“オープンワールド“と呼ばれるゲームのように、この本はどのエッセイから読んでもいい、と思うことにした。  ランダムにパラパラパラ…どれもこれも面白い。止まらない。だが、まだ読んでいないのはどれなのか探しづらくなってきた。  ならば、と普通に最初から読み出すと、これまた止まらない。さっきまでのオープンワールド的な読み方とは異なる趣があり、章ごとに新たな知恵を授けられる感じ。  ひとことで言うと100篇はどれも上品である。育ちがいいとはこういう人たちを指すのだろう。  「それ私も同じことやってる」と我が意を得たマナーあり、思わず声に出して笑ってしまったマナーあり。  確かに現代をサバイブするマナー、というより極意、いや処方箋のように思えてくる。しかも楽しみ方を増やし生きづらさというヤツを極小化してしまう処方箋。そこが素敵だ。  では、恩田侑布子のエッセイをゆっくり味わおう。  大さじ一杯で酔っ払う話、追突事故に遭った話、と街なかのモノやコトも出てくるが、どの「マナー」にも、日々、野山や川辺を歩き小さないのちのほとばしりから感得した広大無辺な宇宙の営みのゆらぎを、ことばとして紡ぎ続けている恩田ならではの清々しいオチがついている。そしてちょっぴり置き去りにされたような、ここから先は自分で見つけてねと言われているような、見事な余白がある。マナー=作法というより(俳句の)骨法がエッセイにも通底している。  初出は読売新聞・水曜日夕刊「たしなみ」欄掲載(2019年4月2日〜20年4月7日)。毎回、誌面の真ん中に配置されていた山本容子さんの美しい銅版画をおぼろげに懐かしみつつ、こうして本棚に収まるようになっていつでも手に取れるのはいいなぁ、としみじみする。  そのうち私も9人の賢者のように品のいいモノ・コトの見方・処し方ができるようになって、ひとつくらい「〇〇のマナー」というエッセイが書けるかもしれない。  おっと、こんな大それた妄想はマナー違反か。しかし、久々に並の自己肯定感を抱いて眠れそうとか、ほどよく気持ちが”ゆれる”のは、「まえがきもあとがきもないマナー」からそれほど逸脱していないはず、と思うことにする。                (樸編集委員 見原万智子)

あらき歳時記 春夕焼

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    2024年3月17日 樸句会特選句       澤瀉屋 千回の宙乗りの果て春夕焼                 前島裕子   若い頃はケレン味といわれた三代目市川猿之助はスーパー歌舞伎で新風を吹き込み、数々の受賞に輝き、晩年は隠居名の猿翁を名乗りました。屋号は沢瀉屋。歌舞伎座の天を華やかに宙乗りで舞った亡き役者への追懐の句です。「宙乗りの果て」の措辞が、春夕焼の温かな艶やかさをしみじみと広げます。芸に一生をかけることの危うさも滲みます。大向うの掛け声や客席の嬌声、ため息まで聞こえるようです。やがて、子息や家系に記された翳りの深い顛末など、この世の有為転変にまで思いをいざなう大柄俳句です。                    (選 ・鑑賞   恩田侑布子)  

あらき歳時記 朧月

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2024年3月3日 樸句会特選句  書き込みに若き日のわれ朧月                   小松浩  書架から久しぶりに取り出した本を開くと、余白のところどころに、忘れていた書き込みがあります。思わず目が吸われて読んでしまいます。あれ、こんなこと考えていたのか。若き日の自分の心を覗いて、当時の暮らしまで朧月のようにぼうっと蘇るのです。季語が季節感を超えて、一句全体に浸透していることが秀逸。それが「若き日のわれ」のいのちと響き合います。昔の自分が春月のように虚空にまどかに浮かんで、いまの「われ」を見つめています。                                              (選 ・鑑賞   恩田侑布子)    

2月18日 句会報告

いつの世かともに流れん春の川

2024年2月18日 樸句会報 【第137号】  最近の温暖化の進行は早く、多くの県で2月の最高気温を記録しましたが、朝晩はまだまだ冷たく、体調管理が大変な日々が続きました。しかし有望な新人さんに続々とご入会いただき、樸の活動は活況を呈してまいりました。河津桜も咲き、菜の花とのコラボレーションも見られ、春の訪れが目にも鮮やかです。益々句作に励んでまいりましょう!2月18日のズーム句会の兼題は「建国記念日」「春一番」「梅」です。入選3句を紹介します。           ○入選  象徴といふ五体あり建国日                小松浩 【恩田侑布子評】  日本国憲法の第一章は「天皇」です。第八条までが天皇条項で、第一条に「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」とあります。「平和憲法」で有名な第九条は第二章です。でも、「象徴」の意味はどこにも明示されていません。そこで作者は「手足や臓器がある生身の人間が「象徴」とはどういうことだろう」と、問うのです。風刺よりもさらに一歩踏み込んだ句です。「五体」の発見が秀逸。哲学的ともいえる疑問を、神話由来の曖昧な「建国日」にぶつけた真摯で真っ向勝負の俳句。    ○入選  建国の日やもはもはと麩菓子食む                 見原万智子 【恩田侑布子評】  うす甘い駄菓子を食べながら、批評精神躍如というギャップの面白さ。紀元節は、軍国的ナショナリズムの宣伝に大きな役割を果たし、敗戦によって一旦廃止後、昭和四十一年に「建国記念の日」の名で復活した経緯があります。元は神武天皇の即位日という神話を「建国の日」とした曖昧な国日本に、「麩菓子」を取り合わせた俳味。「ビスケット嚙めばもはもは冬の暮」という恩田の先行句があるという指摘もありました。     ○入選  建国日ビルの地下茎いづこまで                古田秀 【恩田侑布子評】  能登半島地震で輪島塗のビルが根こそぎ倒壊し、隣家を押し潰した映像は痛ましいものでした。東京のビルでは地下数階も珍しくありません。それらをひっくるめ、「ビルの地下茎」といったところが出色。植物の根に喩えたことで、神話起源の建国日を持つ日本の脆さが浮かびあがります。      【後記】  建国記念日という兼題は、思想や価値観、また現在の世界情勢にも関わる難しいお題でしたが、角度の違う入選句が3句出ました。合評にも興味深い意見がたくさんあり勉強させていただきました。雪月花の中の花の季節ももうすぐです。地方の会員さんに、大御所様のお膝元、駿府城公園の戦火を免れた見事なソメイヨシノの枝が堀に張り出す姿をお目にかけたいものです。と言っても、私は花より餡団子ですが・・  (海野二美)  (句会での評価はきめこまやかな6段階 ◎ ◯ 原石 △ ゝ ・ です)    ==================== 2月4日 樸俳句会 兼題は「春」「鶯餅」「菠薐草」です。 入選1句、原石賞2句を紹介します。     ○入選  人類の敵は人類余寒なほ                活洲みな子 【恩田侑布子評】  世界で戦火が拡大しているゆゆしさ。地球温暖化が喫緊の課題でありながら、排出ガスゼロに向かって舵をきれない人類の傲慢。作者は自己撞着に陥った世界の現状に「余寒」という季語を据えました。さらに「なほ」でトドメを刺します。浅き春が来てもぶり返す寒さは、身体よりも心にいっそう響きます。この現状に立ち竦んで言葉を失っている作者。一句自体が静かで大いなる問いかけです。              【原石賞】はうれん草みづに放てば色濃くし                  長倉尚世   【恩田侑布子評・添削】  一句一章のさっぱりした句です。店頭にあった菠薐草を袋から出し、シンクの水を張ったボールに放った瞬間の緑色が印象的。いかにも春の到来です。リズムを引き緊めると、色まで鮮やかになります。 【添削例】はうれん草みづに放てばいよよ濃し     【原石賞】はうれん草湯掻く間に決める明日のこと                  成松聡美   【恩田侑布子評・添削】  六八五という二字の字余りは俳句のリズムを大きく壊します。せめて字余りは季語だけにとどめましょう。漢字を減らし字面も明るくすれば。忙しく心浮き立つ春先に、ほうれん草を手早く湯がいている溌剌とした作者像が立ち上がります。 【添削例】はうれん草ゆがく間決める明日のこと     

注目の一冊・高橋睦郎『花や鳥』

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 名刀の沸にえさながらに磨き上げられた措辞に、一句一句は虚実すら超えて、冥と明の境に佇立する。刀身の鎬のゆるやかな反りが鋒の虚空へ溶ける生と死の狂おしさ。狂狷の高貴。装丁も、花の枝に金銀の撒き砂子、帯の沈金がゆかしく美しい。 (恩田侑布子)          ↑ クリックすると拡大します

1月27日 句会報告

里神楽星へつがへる白羽の矢

2024年1月27日 樸句会報 【第136号】  2024年は、能登半島地震の発生に始まり、正月だからといって平穏ではないという自然の厳しさを突きつけられた気がします。  安否を気遣う、支援に協力するといったことの他に、忘れずにいるということも私たちにできることの一つ。俳句という表現を借りて、今の想いを心に留め置くことも必要なことだと感じています。  1月27日の句会は静岡市でのリアル句会となりました。参加者からも欠席投句からも力作が寄せられました。  兼題は「春待つ」「鯛焼」「笹鳴」、特選1句、入選4句を紹介します。         ◎ 特選  鯛焼のしつぽの温みほどの恋              小松浩 特選句の恩田鑑賞はあらき歳時記「鯛焼」をご覧ください。             ↑         クリックしてください   ○入選  文具屋に桃色多し春を待つ                星野光慶 【恩田侑布子評】  「文具屋に桃色多し」は端的かつ印象鮮明です。書店と同じように、街の文房具屋もいつの間にかめっきり減ってしまいました。そんなご時世でも、この文房具屋さんはがんばっています。明るい桃色のポップ手書きがそこここに貼ってあったり、立っていたりします。自然の中ではなく、都会の中で見つけた待春の情景が生き生きしています。調べも上品です。    ○入選  抱きしめるだけの介護や春を待つ                 活洲みな子 【恩田侑布子評】  病床にある肉親でしょう。抱きしめてやることだけしかできない介護。切ないですね。でも、介護される方にとっては、きっとそれ以上安心できるひとときはないでしょう。春が来れば、車椅子でも外に連れ出してあげられそう。早く春の暖かな日がやって来ますように。心を合わせて待っている二人の姿が彷彿とします。    ○入選  テトラポッドひとつに一羽冬鷗                長倉尚世 【恩田侑布子評】  冬の真っ青な海原を背景に消波ブロックが突兀と横たわっています。よく見るとその一つ一つのツノに冬鷗が止まっているではありませんか。はっきりと目に見えてくる映像です。かつての白砂青松が失われて久しい、渚の痩せた日本の浜辺の、乾いた冬の抒情です。    ○入選  山里のリハビリ棟や雪笹子                都築しづ子 【恩田侑布子評】  山里にある静かなリハビリ専門の病棟です。長期入院者、あるいは長期通院者が多く、身体機能の回復訓練をする患者さんの地道な努力の暮らしが営まれています。「雪笹子」の季語が美しく効いています。夜来の雪に薄化粧をした裏藪からチャッチャッチャッと、足踏みするような笹鳴が聞こえてくるのです。すこしさみしいけれどやさしい、山里のたしかな応援歌です。         【後記】  樸では3ヶ月に一度リアル句会を行っています。今回は静岡市の小料理屋を会場に新年の句会が開かれました。一人二人と会場に集まる毎に自然と会話が生まれ、掘り炬燵に足を入れての句会は和気あいあいと始まりました。  今回の兼題「笹鳴」は、街中ではなかなか体験することの少ないお題です。難しかったという参加者の多い中、「ビル風の奥底に聴く笹鳴よ」と詠まれた方がいらして、師の目にとまりました。東京の中心地にお勤めの方の句で、お話を伺っていると、摩天楼のような都会の景色の中にふと私にまで笹鳴が聞こえてきそうな感覚になりました。  樸には少しずつ遠方の会員が増え、詠まれる景色も広がっています。いつか一堂に会して句会が開けたら楽しいなあと思っています。  (活洲みな子)  (句会での評価はきめこまやかな6段階 ◎ ◯ 原石 △ ゝ ・ です)    ==================== 1月13日 樸俳句会 兼題は「叔気」「初暦」「獅子舞」です。 入選2句、原石賞5句を紹介します。     ○入選  獅子舞に噛まれしと児のよくしやべる                活洲みな子 【恩田侑布子評】  瞬時に、獅子舞に噛まれて興奮冷めやらないおさな児の姿が浮かび上がります。去年なら、ただ泣き叫ぶばかりだったかもしれません。怖かったのに泣かずにその時のことを伝える成長ぶりに親は目を細めます。ふだんは訥弁の子が、今、自分の知っている最大限の言葉を使って、食われるほど大きく感じた獅子の金歯を、その硬さを、夢中で両親や祖父母に訴えている微笑ましさ、めでたさ。            ○入選  倒壊の家にもありし初暦                天野智美 【恩田侑布子評】  二〇二四年は震度七の能登半島地震で明けたようなものです。画面に流れる家屋倒壊と、大火災、津波の映像に胸を潰しました。作者はそこに今まで穏やかな日常を営んでいた人々の暮らしを思いやっています。梁や屋根に押し潰された居間にかかっていたに違いない初暦が何と生々しく無残に感じられることか。一瞬にして断たれた平穏な暮らしの象徴としての「初暦」です。 将来句集を編むときには、「二〇二四年を迎ふ」という前書きがあるとなお良いでしょう。          久能山東照宮 【原石賞】千百段昇りきりたる淑気かな               活洲みな子   【恩田侑布子評・添削】  他県から来る観光客は久能山東照宮を参拝するのに、よく日本平からロープウェイに乗ります。地元の作者は久能の有度浜側から九十九折の石段を上ったのでしょう。「いちいちごくろうさん」と覚えられている一一五九段を「千百段」とすっきり省略したのも手柄です。ロープウェイではなく自分の足で社殿まで行けた初詣のよろこびをさらに躍らせるには、「きりたる」の固い文語表現を、「きつたる」という弾む息遣いにしましょう。俳句は韻文なので、気息が大事です。内容はおなじでも迫力が変わります。 【添削例】千百段昇りきつたる淑気かな     【原石賞】 義母 ははとゐて母を思ふる初明り               山本綾子   【恩田侑布子評・添削】  古語の「思ふ」は「はひふふへへ」と活用しますから「思ふる」は誤り、正しくは「思ふ初明り」です。 連れ合いのお母さんと一つ屋根の下で新年を迎え、自分の母とではないことをしみじみと実感します。自分を産み育ててくれたこの世でたった一人の女性を恋う思いが泉のように胸をひたすのは、清らかな「初明り」のなせるわざでしょう。 【添削例】義母ははとゐて母を思ひぬ初明り     【原石賞】玉砂利を靴底に聞く淑気かな                島田淳   【恩田侑布子評・添削】  神社の境内を神籬ひもろぎといい、拝殿までよく玉砂利が敷かれています。その美しい小石を踏み鳴らす瞬間を「靴底に聞く淑気」と捉えた感性は見事です。ただ微妙なことを申すと、もったいなさがあります。原句ではまず「玉砂利」が出て次に「靴底」となるので、せっかくの玉砂利の明るい清らかさが濁ってしまうのです。そこで、まず「ふみゆける」と、足元に神経を集中させ、次に「玉砂利」の白さを出し、畳み掛けるように細石の鳴る音を「聞」けば、まさに淑気が四囲に響きわたるではありませんか。 【添削例】ふみゆける玉砂利を聞く淑気かな   【原石賞】その人は赤のカシミアその淑気                  林彰   【恩田侑布子評・添削】  意外な場面の淑気。句に鮮度があります。ただし、「その」「その」のリフレインはたどたどしい。なんといってもこれは恋の句。「赤のカシミアの」映える女性の佇まいに「淑気」まで覚える作者です。非の打ちようもない美しさに圧倒されているのです。いつも胸の底に住まう人であることも暗示して「かの」とするだけで、何もいわなくても、しじまに情熱は燃え上がります。 【添削例】かの人は赤のカシミアその淑気   【原石賞】獅子舞に灘の菰樽噛ませおり               金森三夢   【恩田侑布子評・添削】  「おり」の正しい歴史的仮名遣いは「をり」です。 新年詠ならではのめでたい光景です。原句は、そのままの状態を表す「をり」を使っています。獅子舞の活発な動きの面白さ、噛んだ瞬間の感動を一句に定着させるには「噛ませたものだよ」という詠嘆の「けり」がよりふさわしいでしょう。一字のちがいで、「獅子舞」の嚙む「灘の菰樽」に御神酒の霊気があふれ、今年の吉兆をここに集う人々と会全体に呼び寄せる切れ味のいい句になります。 【添削例】獅子舞に灘の菰樽噛ませけり         

あらき歳時記 鯛焼

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2024年1月27日 樸句会特選句  鯛焼のしつぽの温みほどの恋                   小松浩  「はらわたほどの恋」ではなく、「しつぽの温みほどの恋」がなんとも可憐です。あるかないか。すぐに冷めてしまいそう。でも、ゆっくりと味わっていると、熱いホカホカのお腹のあんこからほわあんとした「温み」が伝わってきます。いまは「しっぽ」だけれど、これからいよいよ本丸のはらわたに攻め入るのかもしれません。そぞろにものを思わせる力のある、楽しく愛くるしい俳句です。                                         (選 ・鑑賞   恩田侑布子)     

2024年 頌春のお知らせ

弓始大和島根を撓はせて

  明けましておめでとうございます本年も「樸」の俳句と鑑賞をよろしくお願いいたします。初心の方も大歓迎募集中です。 以下、新年のお知らせを申し上げます。 ◎恩田侑布子の私淑する鶴さん讃歌「不良とボサツ ー 鶴見俊輔『思い出袋』」をお読み頂ければ倖いです。 岩波新書〈新赤版2000点突破記念この10冊〉(岩波『図書』2024年1月号) 1月19日より、岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」にて「不良とボサツ ー 鶴見俊輔『思い出袋』」全文をご覧いただけます。             ↑         クリックしてください   ◎恩田侑布子新年詠十句と、林桂氏による「百字で鑑賞 ー 恩田侑布子新春詠「三千の竹」十句頌」をお楽しみください。(『現代俳句』2024年1月号)