
6月9日(火)読売夕刊「たしなみ」連載、今回はこのコロナ下 人に会えなくても「くすくす元気になるマナー」です。
樸俳句会からの新着情報をお知らせします!
恩田侑布子が連載しております角川『俳句』の「偏愛俳人館」にうれしいお便りをいただきました。 偏愛俳人館「竹久夢二」何度も読ませて頂きました。文章には詩のように凝縮され正鵠を射た言葉が散りばめられており正に感嘆と感動でした。 そして、俳句の鑑賞では、自分には思いもよらない着想、分析の深さ、優しさ、説得力にぐんぐん引き込まれました。俳句は鑑賞によって輝くということが、面白いように解り、楽しくなりました。有り難うございました。 堤 保徳 堤 保徳様 拙文への身に余るご感想をありがとうございます。 すぐれた実作者でいらっしゃる堤さまにこころのおもむくままの自由な鑑賞を認めていただきうれしくありがたく存じます。 これからも偏愛、求愛の旅にはげみます。ご同行をよろしくお願いいたします。 恩田侑布子
恩田侑布子の連載『俳句』3月号「偏愛俳人館」の第二回竹久夢二に心のこもったお便りをいただきました。 月刊『俳句』3月号の、「淡雪の肌合い――竹久夢二」、拝読致しました。 今回も、新たな啓示を頂き、ありがとうございました。竹久夢二が俳句とかくも深い関わりがあったこと、驚きました。 特に最期の二句、 木枯や隣の室の鍵の音 魚になりて眠りさめには雪明り に胸を打たれます。恩田様の評論、 《輪廻転生をこれほど清らかに表象した例を知りません。その原初のたましいは男でも女でもなく水中の流体でした。だれも傷つけないやさしい一匹のいろくずだったのです》 一句から、人間存在の輪廻転生に及ぶここまでの深さと広がりのある鑑賞にしみじみと浸りました。私も魚になったようにしばしまどろんでいたい思いになりました。本当に名鑑賞です。また、次号の偏愛俳人館も楽しみにしています。 濱田さだこ 濱田さだこさま それこそ深いご感想をありがとうございます。 夢二の絵は少女時代から大好きで、雪のなかで手袋を外すロマンチックなハンカチなど、色褪せるまで使い古しました。 私自身、夢二がこんなに素晴らしい俳句を作っていたことは平成6年、夢二句集が出るまで何も存じませんでした。 濱田さだこさまのように、俳句でも夢二の理解者が増えてくだされば、著者冥利に尽きます。 夢二のこころのプリミティブな優しさを共感し合えて幸せです。ありがとうございます。 恩田侑布子 濱田様からは、『俳句』2月号「偏愛俳人館」の第一回飯田蛇笏にもこんな嬉しいお便りをいただいております。 『俳句』二月号の、偏愛俳人館を拝読しました。 蛇笏の俳句の凄さを再認識するとともに、生の円環運動、という言葉に集約する恩田氏の感性の深淵な広がりに感銘を受けました。 月刊俳句において、近来に無い面白い連載です。次号もとても期待し楽しみにしています。 濱田さだこ 濵田様ありがとうございました。 今後とも「偏愛俳人館」をご愛読いただき、ご批評等賜りたくよろしくお願い申し上げます。 恩田侑布子
2020戸田書店オリジナルノートカレンダーに樸俳句会員の作品が掲載されています。(戸田書店さんは静岡市に本店があり、全国に30店舗以上展開しています。ノートカレンダーは本を買うと貰えます) ご高覧いただければ嬉しく存じます。 (選・恩田侑布子) 1月 初風に鵬のはばたき聞かんとす 恩田侑布子 スケートの靴紐きりりすでに鳥 松井誠司 2月 その人のうすき手のひら梅の径 山本正幸 3月 げんげ編めば編むほどひと日長くなる 田村千春 4月 花予報線量数値一画面 猪狩みき 5月 メーデーや白髪禿頭鬨の声 島田 淳 薫風や四元号を駈くる友 前島裕子 6月 梅雨めくや父の書棚に父を知る 石原あゆみ 金山やつるはし跡の青蛙 海野二美 7月 シニヨンは固し睡蓮閉ぢぬ間の 見原万智子 まづ風に流れ蜘蛛の囲作りたり 樋口千鶴子 8月 梨剥いて断捨離のこと墓のこと 伊藤重之 9月 爽籟やあなたの鼓動聞きわける 萩倉 誠 独り居の上手に炊けしきのこめし 戸田聰子 10月 馬鈴薯をふかしゲバラの日記読む 芹沢雄太郎 11月 柚子百顆草間彌生と混浴す 村松なつを 12月 石畳あてなく暮るる漱石忌 天野智美 あの頃のセーターさがす鬱金いろ 林 彰