
2023年11月12日 樸句会特選句 形見分くすつからかんの菊日和 見原万智子
御母堂を亡くされ、まだそれほど月日が経っていない。作者は周りには明るくふるまう人だ。でも、内心の悲しみは、言葉の意味ではなく、調べが語ってしまう。三年も経てば「形見分すつからかんの菊日和」となったかもしれないから。上五「カタミワク」の「ク」の切れと、下五「キクビヨリ」の「ク」がそのまま深い悼みと喪失感を伝える。さらに全体に散るカ行六音は、思い出を振り切ろうとあらがう姿勢そのものとして健気に響く。ふり仰げば秋晴れは「すつからかん」。庭には故人が愛した菊が端正に咲き誇っている。形見を親戚や友人にすべて分けきって、家じゅうをすっからかんにしてしまおう。空っぽになった座敷に、亡き母のやさしい笑顔がしずまるよう。 (選 ・鑑賞 恩田侑布子)

2023年10月22日 樸句会特選句
岡部町、大龍勢 先駆けの子らの口上天高し 前島裕子 昼の部だけで龍勢花火十二本が打ち上がる。先鞭をつけるのは、地元の小学校の児童たちだ。「朝比奈にみんなの笑顔咲きほこれ 大望の龍 大空そめて」伸びやかで気持ちの良い口上が櫓の高みから、秋空に刈田に響きわたってゆく。「先駆け」は「世の魁」と掛けられ、衰退国日本の暗雲を吹き飛ばしておくれという期待と祈りがこもる。まさに雲一つない「天高し」である。はたして、期待を背負った第一号はぐんぐんと山稜を凌いで舞い上がったのであった。
(選 ・鑑賞 恩田侑布子)

2023年10月21日 樸句会特選句
露の玉点字の句碑に目をとづる 益田隆久 地水庭園に茶室瓢亭が建つ玉露の里の入り口には、町内に生まれた村越化石の句碑がある。石彫家、杉村孝の思いのこもった大岩の亀裂は、母が子を抱えるようにも、子が母と引き裂かれる悲しみのようにも見える。〈望郷の目覚む八十八夜かな 化石〉と彫られた側面には、ステンレスの大きな鋲が打たれている。全盲となった作者が帰郷した時、みずから読んでもらえるようにという点字の俳句である。
その金属の丸い頭を「露の玉」と言い切ったことで、鋲はたちまち宇宙を映す水玉に変容する。ハンセン病のため十六歳で故郷を去らねばならなかった化石の思い。見渡す山並も川音も何百年も変わらないのに、化石も、石彫家も、やがてまたわれわれも、露の玉さながらこの世をこぼれ落ちてゆく。まぶたの裏の思いは深い。
(選 ・鑑賞 恩田侑布子)

2023年10月21日 樸句会特選句 大龍勢龍の鱗は里に降り 活洲みな子
日本三大龍勢の一つが五年ぶりに開催された。芭蕉の句、〈梅若菜鞠子の宿のとろろ汁〉の西隣の宿が岡部。旅籠だった「柏屋」から朝比奈川を車で数分遡れば玉露の里に出る。稲穂を収穫したての真昼の刈田に、思い思いの桟敷を広げ、連ごとに丹精をこめた龍勢花火をみんなで見物し、天空の技を競い合う。ガンタと呼ばれるロケット部に花火や落下傘など曲物を詰め、山裾から伐った竹に火薬を詰めて推進力とする。十数メートルの尾を持つ竹幹が、みるみる秋天を駆け登り、工夫の曲物を青空に花のように散らするさまは壮観である。
この句はまず「大龍勢」と祭全体を息太く打ち出し、次いで空中に弾ける花火やパラシュートや紙吹雪を龍の「鱗」と見立てたところ、技アリである。龍の鱗が、群衆の頭上にも家々にも、きらきらと降り注いでいるよ。谷あいの里に暮らす老若男女を丸ごと祝福する作者の慈愛にも包まれてしまう。 (選 ・鑑賞 恩田侑布子)

2022年11月6日 樸句会報 【第122号】 ZOOM句会も3回目。参加者もこの形にだいぶ慣れてスムーズに句会が進むようになりました。兼題は「露霜」「文化の日」「唐辛子」。合評を交わすうちに、晩秋の空気をより感じられるようになった時間でした。
入選2句(2句とも同作者!)、原石賞5句を紹介します。 ○入選
露霜を掠めて速きジョガーかな
小松浩 【恩田侑布子評】 ゆっくりと朝の散歩道を歩いていると、背後からザッザッザッとジョギングの人に追い抜かれた。道端の草に置いた露霜など、意に介さない軽快なフットワーク。なんという速さ。たちまち取り残される。夜毎の露霜に磨かれた蓼の葉は色づき、芒はそそけてわら色だ。走る人には見えないものを、これからはじっくりと味わっていこうと思う作者である。
○入選
古書市の裸電球文化の日
小松浩 【恩田侑布子評】 神保町では文化の日を挟む旬日、古書市が開かれる。毎年楽しみにしている作者は、収まらぬコロナ禍をついて出かけた。永年馴染んだ書肆から書肆を回っていると、あっという間に日が暮れた。店前からあふれた露店に裸電球が点りはじめる。まだまだ見たいものがある。
調べものもニュースも、あらゆる情報を電子画面から得る時代にあって、昭和の紙の文化への哀惜は深い。仮設の電線に宙吊りになった裸電球が、失われてゆくアナログ文化を象徴し、2022年の文化の日を確かに17音に定着させた。地味だが手堅い句である。
【原石賞】天を突く小さな大志鷹の爪
活洲みな子 【恩田侑布子評・添削】 畑の鷹の爪をよく見て、そこから掴んだ詩の弾丸は素晴らしい。表現上の瑕疵は「小さな大志」という中七にある。また「天」を目にみえる晩秋の高空にできれば、さらに句柄が大きくなる。 【添削例】蒼天を突くこころざし鷹の爪
【原石賞】露霜を摘まんで今朝は始まれり
望月克郎 【恩田侑布子評・添削】 露霜といえば、見るものであったり、踏んだり、歩くものであったりと相場が決まっている。この句がユニークなのは、かがみ込んで摘まんで、しかもそこから今日を始めたこと。「今朝は始まれり」ではやや他人事っぽいので、さらに主体的にしてみたい。 【添削例】露霜を摘まんで今日を始めたり
【原石賞】小さき露となりても消えぬ母心
海野二美 【恩田侑布子評・添削】 目の前の露となって、母の心が語りかけてくるとする感受が素晴らしい。でも、露といえば小さいものだし、「なりても」少しくどい。そこで、それらを省略し、「消えぬ」という否定形を「います」と顕在化してみたい。 【添削例】露となりそこに坐すや母ごゝろ
【原石賞】爪先で大地を掴み秋の雨
芹沢雄太郎 【恩田侑布子評・添削】 一読、インドの大地に降る秋の雨を想像した。そこに裸足同然に立つ人の姿も。「爪先」は女性的なので「足指」と力強くしたい。「大地を掴み」はひっくり返すと切れがはっきりする。 【添削例】足指で掴む大地や秋の雨
【原石賞】秋風や掌の色みな同じ
芹沢雄太郎 【恩田侑布子評・添削】 白、黄色、黒という皮膚の色の差はてのひらにはないという発見が出色。そこに斡旋した「秋風」をさらに一句全体に響かせるためには季語以外をひらがなにしたい。そうすると、地球上に隈なく秋風が吹き渡り、人類の手のひらや身体がひとしなみに草のようにそよぎ出すのでは。 【添削例】秋風やてのひらのいろみなおなじ
【後記】
「文化の日」という兼題は、とても難しい題でした。「文化」という語の抽象性のせいでしょうか。合評中に「文化、福祉、愛というような言葉には”はりぼて感“を感じてしまう」という発言があったのがとても印象に残っています。その語に”はりぼて感”を感じさせないような、実のある、実感のある使い方を見つけることが必要なのですね。抽象語を好み、使いたがる私には大きな宿題です。
(猪狩みき)
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2022年10月9日 樸句会報 【第121号】 今回は樸俳句会にとって2度目のzoom句会でした。初めてzoom句会に挑戦した前回(9月4日)より滑らかに進めることができました。静岡県外や外国の参加者も出入り自由のグローバルなzoom句会、じかに顔を合わせて場の空気感を味わいながら楽しむリアル句会、どちらにも良さがありますね。コロナ禍の思わぬ副産物ではありますが、こうしたハイブリッド型が新しい時代の句会のかたちになっていく中、樸はその先頭に立っているのかもしれません。なんとなく浮き立つそんな気分を反映してか、今回は入選句はない代わりに特選句が3つも出るという、華やぐ会になりました。
兼題は「後の月(十三夜)」「烏瓜」「荻(荻の声・荻の風・荻原)」です。 特選3句を紹介します。 ◎ 特選
しやうがねぇ父の口真似十三夜
見原万智子 特選句の恩田鑑賞はあらき歳時記「十三夜」をご覧ください。
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◎ 特選
道聞けば暗きを指され烏瓜
古田秀 特選句の恩田鑑賞はあらき歳時記「烏瓜」をご覧ください。
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◎ 特選
荻の声水面に銀の波紋寄せ
金森三夢 特選句の恩田鑑賞はあらき歳時記「荻」をご覧ください。
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今回の例句が恩田によって紹介されました。
遠ざかりゆく下駄の音十三夜 久保田万太郎
目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
麻薬うてば十三夜月遁走す 石田波郷
掌の温み移れば捨てて烏瓜 岡本眸『冬』
虹の根や暮行くまゝの荻の声 士朗(江戸中期、名古屋の医者)
空山へ板一枚を荻の橋 原石鼎
【後記】
9月から樸に加えてもらった新参者ですが、千葉県在住にもかかわらずzoomのおかげで既に2度も句会に参加できて、とてもありがたいと思っています。
ずいぶん前のこと、ある雑誌で英国在住のピアニスト内田光子さんが、自分にとっての日本語は『おくのほそ道』が読めさえすれば十分、という趣旨のことをおっしゃっていました。それを読んだ時は、ドイツ語や英語が生活言語となった世界的音楽家が母国語である日本語の調べを芭蕉に聴くなんて、すてきな話だなと思っただけでした。それが、自分も恐る恐る俳句を作り始め、樸の句会に参加することで、内田さんのあの時の言葉がよみがえってきたのです。俳句という韻文が持つ象徴性と、洗練されたピアノの響きには、共通するものがあるということでしょうか。自分の感動を他者に伝えようとする時、それを韻律に乗せる最もふさわしい器、すなわち言葉や音を、俳人も音楽家も命をかけて模索しているのでしょう。俳句を作る人にはあたりまえのことかもしれませんが、たったひとつの文字が句の印象やリズムをがらりと変えてしまうということを、今回の句会で強く感じました。
句会とは、素晴らしいコミュニケーションの場ですね。互いに尊重しあいながら、自分の心の中の思いを率直に吐き出せる貴重な空間を、これからも大事にしていきたいと思います。句会の白熱する討議に夢中で、合評を記す余裕がありませんでした。ここまでお読み頂いた貴方様も、次はぜひ、樸のZoom句会をご体験ください。(小松浩)
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2022年9月4日 樸句会報 【第120号】 今回は樸はじめてのzoom句会となりました。普段静岡で行われているリアル句会に来ることができない県外の会員はもとより、インドから参加される方もおり、画面上は一気ににぎやかに!新入会員おふたりとも初の顔合わせとなりました。まるでリアル句会さながらの臨場感に、場は大いに盛り上がりました。
兼題は「秋灯」「芒」「葡萄」です。 特選1句、入選1句、原石賞3句を紹介します。 ◎特選
花すゝき欠航に日の差し来たる
古田秀 特選句の恩田鑑賞はあらき歳時記「花芒」をご覧ください。
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病中のことは語らずマスカット
活洲みな子 【恩田侑布子評】 闘病中、もしかしたら入院中、作者には体の不調がいろいろとあった。痛みや、慣れない検査の不安や、初めての処置の不快感など。でもこうして愛する家族とともに、あるいは気の置けない友とともに、かがやくようなマスカットをつまんでいる。しずかな日常。いまここにある幸せ。
【原】 群れてなほ自立す葡萄の粒のごと
小松浩 【恩田侑布子評・添削】 言わんとするところはいい。表現に理屈っぽさが残っているのは、作者自身、まだ心情を整理し切れていないから。一見、群れているようにみえるが、黒葡萄は一粒づつ自立している。その気づき、小さな発見を活かしたい。「群れてなほ」は俳句以前の舞台裏に潜めよう。 【改】 一粒の自立たわわや黒葡萄
【改】 自立とや粒々辛苦黒ぶだう
【原】 ぐるぐると小さき手の描く葡萄粒
猪狩みき 【恩田侑布子評・添削】 くったくなく一心にクレヨンで葡萄を描く子ども。そこから生まれてくる葡萄のダイナミズム。情景にポエジーがある。しかし、このままでは中七の小さい指先の印象と季語の粒がやや即きすぎ。そこで。 【改】 ぐるぐるとをさな描くや黒ぶだう
【原】 深刻なことはさらりと花薄
活洲みな子 【恩田侑布子評・添削】 「さらりと花薄」のフレーズは素晴らしい。「深刻なこと」は抽象的。自分自身に引きつけて詠みたい。直近の深刻なことかもしれないが、作者の境遇を存知しないので、ここでの添削は、生い立ちの不遇を窺わせる表現にしてみた。 【改】 幼少の身の上さらり花すゝき
また、今回の例句が恩田によって紹介されました。
秋灯を明うせよ秋灯を明うせよ 星野立子
白川西入ル秋灯の暖簾かな 恩田侑布子
たよるとはたよらるゝとは芒かな 久保田万太郎
新宮の町を貫く芒かな 杉浦圭祐
わが恋は芒のほかに告げざりし 恩田侑布子
葡萄食ふ一語一語の如くにて 中村草田男 【後記】
夏雲システムとzoomのおかげで遠隔地にいながらにして臨場感たっぷりの句会ができるようになりました。物理的距離を越えて顔を見ながら会話できるというのは想像以上に良いものですね。これからの“ニューノーマル”な句会のかたちにも思えました。テクノロジーの進歩は人間関係を希薄にもしましたが、繋ぎ止めもしてくれました。不確実性・予測不可能性がますます高まる現代において、社会の表層を漂うように点在する私たちが感動と内省を繰り返して詠んでいく言葉こそが互いを舫う紐帯になるのかもしれません。
(古田秀)
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2022年8月24日 樸句会報 【第119号】 今回の兼題は「残暑」「流星」「白粉花」――今回は念願のリアル句会で、さらに恩田より今回1名、次回1名、計2名の新入会員のお知らせがありました。新しい息吹のちからで、ますます句会が熱を帯びてくる気配がします。そのおかげもあってか、特選・入選・原石賞が生まれる豊作の句会となりました。 特選2句、入選1句、原石賞3句を紹介します。 ◎ 特選
初戀のホルマリン漬あり残暑
見原万智子 特選句の恩田鑑賞はあらき歳時記「残暑」をご覧ください。
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◎ 特選
斎場へ友と白粉花の土手
島田 淳 特選句の恩田鑑賞はあらき歳時記「白粉花」をご覧ください。
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点滴をはづせぬ母の残暑かな
猪狩みき 【恩田侑布子評】 入院して日が浅いわけではないことを季語が語っている。長い夏のあいだじゅうじっと入院生活を耐えてきたのに、秋になっても、法師蝉が鳴いても、まだ刺さっている点滴の管。母の痩せた身体に食い入っている針を今すぐはずし、手足をゆったり伸ばしてお風呂に入れてあげたい。しかし、食が細っているのか、「はづせぬ母の残暑」。共感を禁じ得ない句である。 【合評】 もどかしさ、鬱陶しさが季語と響き合います。
【原】逢坂はゆくもかえるも星流る
益田隆久 【恩田侑布子評・添削】 百人一首の「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 蝉丸」の本歌取りの句。惜しいことに「は」でいっぺんに理屈の句になってしまった。しかも句末の動詞で句が流れる。流さず、一句を立ち上がらせたい。 【改】逢坂やゆくもかへるも流れ星
【原】残暑をゆく壊れし天秤のやうに
古田秀 【恩田侑布子評・添削】 上五の字余りと句跨りは疲れた心身の表現だろうか。気持ちはわかるが、このままでは破調の句頭だけが目立ち、中七以下せっかくの詩性が押さえつけられてしまう。「残暑」の中をえっちらおっちら「壊れし天秤のやうに」ゆく、よるべない思いと肉体感覚は素直なリズムに乗せ、臍下丹田に重心をおきたい。残暑が逝くのと、残暑の中を自分が行くのと、ダブルイメージになればさらに面白い。 【改】残暑ゆく壊れし天秤のやうに 【合評】 うだるような残暑の中を辛そうに歩いている自分(もしくは他人)の姿を「壊れし天秤」と表現したのが新鮮です。
【原】同じこと聞き返す父いわし雲
前島裕子 【恩田侑布子評・添削】 晩年の笠智衆を思い出す。少しほどけて来ていても、どことなく憎めないいい感じの父である。「聞き返す」は「同じこと」なので、少しつよめた措辞にすると調べも良くなり、すっきりと「いわし雲」が目に浮かんでくる。 【改】一つこと聞き返す父いわし雲 【合評】 人生の終盤を迎えた父親。同じことを何度も聞き、何度も話しているように見える。それは父がその都度大事だと思った事を新たに問い、噛みしめているのかも知れない。
また、今回の例句が恩田によってホワイトボードに記されました。
残暑
秋暑し癒えなんとして胃の病 夏目漱石
口紅の玉虫いろに残暑かな 飯田蛇笏
佐渡にて
膳殘暑皿かずばかり竝びけり 久保田万太郎
流星
星のとぶもの音もなし芋の上 阿波野青畝
流星や扉と思ふ男の背 恩田侑布子『イワンの馬鹿の恋』
白粉花・おしろい
おしろいや屑屋が戻る行きどまり 佐藤和村
おしろいのはなにかくれてははをまつ 恩田侑布子『振り返る馬』 【後記】
筆者は現在インドに在住しており長らくリアル句会には参加できていません。ですがこうやって月に2度、会員の俳句をじっくりと読むことで、ある意味家族以上に近い存在に思えてくるから不思議です。インドで生活しながら、そんな俳句の力をしみじみと感じています。
(芹沢雄太郎)
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代表・恩田侑布子。ZOOM会議にて原則第1・第3日曜の13:30-16:30に開催。