
6月14日、東京新宿の京王プラザホテルで、第15回北斗賞(主催:(株)文學の森)の授賞式が行われました。受賞された古田秀さんは挨拶で喜びと感謝の言葉を述べるとともに、「現実に目を塞ぐことが賢く得であるとされる現代において、俳句は私たちに語るべき言葉を持たせてくれる」と、自らの俳句に対する深い思いを披露。会場の来賓席には、その堂々としたスピーチに温かい眼差しを向けて聞き入る恩田侑布子の姿がありました。 スケールの大きな挨拶で会場を沸かす古田秀さん 古田秀と恩田侑布子の晴れやかなツーショット
古田秀、第15回北斗賞受賞!
このたび、樸会員の最若手古田秀さんが、株式会社文學の森主催の北斗賞(40歳までの作品150句を対象)にかがやきました。『月刊 俳句界』2025年2月号に自選30句と受賞の言葉が掲載されています。
選考にあたられた野中亮介先生、堀田季何先生、阪西敦子先生に、樸一同深く感謝申し上げます。秀さん、今までの弛まない努力が実り、おめでとうございます。
なお、本号の巻頭特集「俳句という芸術」に、恩田侑布子が拙稿を寄せておりますので、併せてご高覧いただければ幸いです。
受 賞 の こ と ば
ずっと目標にしてきた北斗賞に、4回目の挑戦で手が届きました。時期尚早か、満を持してか、どちらの気持ちもありますが、句集出版に向けて全力を尽くしたいです。コロナ禍の直前に滑り込むように樸の門を叩き、どんなときも正直で率直で容赦のない恩田先生の審美眼を頼りに俳句を続けて来られたこと、本当に幸運だったと思います。恩田先生、樸俳句会の皆さま、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
古田 秀(ふるた・しゅう)
1990年北海道札幌市生まれ。
2020年樸入会。
22年全国俳誌協会第4回新人賞。
24年第3回鈴木六林男賞受賞。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-