『星を見る人』の最終章で恩田は、芭蕉の『笈の小文』が宗達作『扇面散屏風』の形式を構想して書かれた可能性について触れています(XI、p236)。本書全体の構成が、こだわりなくたくさんの扇面(俳句作品)を散らしたようにも見え、俳句を鑑賞する楽しみを味わえる評論集という印象を受けます。 しかしそこには「絵巻のよう」と激賞された前著『渾沌の恋人(ラマン)』から一貫する主張があり、恩田があるものを希求し続けた闘いの記録、という見方もできるでしょう。さらに、自己探究の手がかりを与えてくれる書でもある…(編集委員・見原万智子) 初めての楽しい俳句講座 古今の名句鑑賞とともに 〜秋〜〈午前クラス〉 | 恩田 侑布子 |[公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター 初めての楽しい俳句講座 古今の名句鑑賞とともに 〜秋〜〈午後クラス〉 | 恩田 侑布子 |[公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター