
投句締切 7月31日(木)(必着)
恩田侑布子が選者の一人を務める、第62回現代俳句全国大会の作品募集締切が7月31日(木)に迫りました。
本大会は、現代俳句協会の主催で年一回開催される、伝統ある大会です。協会員でなくても、どなたでも参加できます。
ふるってご応募ください!! [応募規定](抜粋)
◻︎ 3句1組・2,000円:何組でも可。ただし新作未発表作品に限ります。*前書き、ルビは不可。
◻︎ 題詠1句(無料):昭和100年の今年は「昭和」を題材にした俳句を募集します。ただし題詠のみの応募は不可。
◻︎ 投句料の振込方法および作品の送付方法
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演題
『渾沌の恋人ラマン 北斎の波、芭蕉の興』より、名句そぞろ歩き ◇主催:現代俳句協会 共催:荒川区
◇日時:2022年10月29日(土)13:30~16:45
◇会場:ゆいの森あらかわ「ゆいの森ホール」
◇講師:「軸」代表・秋尾 敏、「樸」代表・恩田侑布子 10月29日(土)、東京都荒川区のゆいの森あらかわ・ゆいの森ホールで現代俳句協会主催の第46回現代俳句講座が開かれ、樸俳句会代表・恩田侑布子が「『渾沌の恋人(ラマン) 北斎の波、芭蕉の興』より、名句そぞろ歩き」と題して講演しました。
当初は9月24日の予定が、静岡にも大きな被害をもたらした台風で中止となり、延期されていた講演です。一転して素晴らしい秋晴れとなったこの日は、首都圏を中心に俳句愛好者や恩田ファンらがたくさん聴講し、「俳句は目に見えないもの、耳に聞こえないものに思いをはせる」という恩田のメッセージを心に留める1日となりました。
「興」と「入れ子」という説で日本文学に新たな地平を切り開いた恩田の近著『渾沌の恋人』は、各紙誌の書評で高く評価されていますが、開会挨拶に立った現代俳句協会の中村和弘会長も「日本文学をグローバルな視点で体系的に分析・集約した本であり、感動した。文体が素晴らしく、小説を読むようで思わず引き込まれた」と賛辞を送りました。恩田は、全身を揺さぶられた高校時代の名句との邂逅などに触れながら、「歳はとっても俳句はやまぬ、やまぬはずだよ先がない」の都々逸で会場を笑わせ、なごやかな空気の中で講演は進みました。
近著の内容に沿ったこの日の講演は、芭蕉、蕪村に始まり北斎の浮世絵、中国の詩経、フレーザーの金枝篇、タイラーのアニミズム、ピカソのキュビスムに至るまで、古今東西縦横無尽の視点から文学としての俳句の奥深さを再発見する旅、とでも言うべきものでした。聴き手にとってはまさに豊潤なひとときで、本を読んだ人は著者と俳句の魅力を再確認でき、未読の人は手にとってすぐ読んでみたくなったことでしょう。
とりわけ、恩田が「雲の峯幾つ崩(くづれ)て月の山」をはじめとする芭蕉や蕪村らの名句や若い時から心酔してきた蒲原の詩「茉莉花(まつりか)」を、ゆっくりと歌うように詠みあげる場面では、上質の朗読劇を聴くような心地よさが会場を包みました。俳句を始めて3年になるという聴衆の女性からは「ああ、俳句ってやっぱり詩なんだな、と感動しました」という声が寄せられました。あっという間の1時間余りでした。
恩田に先立って、「軸」主宰の秋尾敏氏が「桜井梅室の系譜—知られざる十九世紀俳句史」をテーマに講演し、軽妙な語り口で楽しませました。
(樸編集長 小松浩)

第46回現代俳句講座のお知らせ
恩田侑布子が「『渾沌の恋人ラマン北斎の波、芭蕉の興』より、名句そぞろ歩き」をテーマに講演‼ ゆいの森あらかわにおいて、もうお一方の講師は「軸」主宰の秋尾 敏氏です。現代俳句協会・現代俳句講座係に事前のお申込みが必要です。「興」と「入れ子」という新たな説を打ち立てた近著より、恩田が北斎画や茶の湯など日本文化の伝統と絡めながら、芭蕉の恋の句や綺羅星のような名句を解き明かす濃密な時間をおたのしみください。お一人でも多くの方にお聴きいただければ光栄に存じます。
恩田侑布子 日時 2022年9月24日(土)
13:30~16:45 会場 ゆいの森あらかわ「ゆいの森ホール」
東京都荒川区二丁目50番1号 電話03-3891-4349 主催:現代俳句協会 共催:荒川区 ※ 詳細はこちらからどうぞ
代表・恩田侑布子。ZOOM会議にて原則第1・第3日曜の13:30-16:30に開催。